2023年03月18日
早春を彩る花たち―ヒメリュウキンカ[208回]
3月に入り、春を待ちかねたようにあちこちで花が咲き出した。
早春に咲くのは、何故か黄色い花が多い。周りが枯れ草ばかりのとき、黄金色の花はひときわ目立つので、虫たち、特にミツバチを惹きつけるには好都合だからだろう。
早春の花の中で、私の一番のお気に入りは、ヒメリュウキンカだ。田淵行男記念館前の窪地には、ヒメリュウキンカが群生している。窪地なので北風が入らず、日当たりが良いから、開花が早いのだ。
春の光を浴びて、ヒメリュウキンカの花はすっくと立ち、まさに黄金色に輝く。記念館の入り口に通じる通路は修復中だったが、今は完工し、通路の上から眺めこともできる。しかし、近くで見るに超したことはない。
冬の寒さがどんなに厳しかろうが、どんなに雪が積もろうが、毎年2月末から3月の初めには、緑色の葉に囲まれて花が顔を出す。花が咲き出せば、待っていましたとばかりにミツバチが集まる。ブンブンとミツバチの羽音が絶えない。春到来を告げる音だ。
思わず、今年も元気に咲いてくれたね、ありがとうと言いたくなる、そんな可憐な花である。
[写真説明:撮影日は、上の3枚は3月4日、4枚目は3月8日]
[写真説明:撮影日は、上の3枚は3月4日、4枚目は3月8日]